多機能化、エレクトロニクス化が進む自動車では、自動車機能安全規格「ISO26262」、基本安全規格「IEC61508」を代表とする機能安全への取り組みが必要とされ、車載機器の高信頼性の要求により厳しい環境ストレスを負荷できる冷熱衝撃装置が必須となっています。
1100リットル、1650リットル、2200リットルの3機種をご用意しています。従来器にない大容量を有していますので、今までサイズや重量的に無理があった比較的大きな製品や自動車に使用されるような大型部品(例えば、車載用Li-Ionバッテリーモジュール、電動ターボチャージャー、インタークーラー.ラジエター、車載インバーター)、大画面化が進む大型フラットパネルディスプレイなどに対しても熱衝撃試験を実施できます。また生産工程における品質検査など、一度に大量の試料を迅速に試験しければならないお客さまにも最適です。
大容量の3機種をご用意しています。
TSA-1100□-W 幅1000×高さ1100×奥行1000mm
TSA-1650□-W 幅1500×高さ1100×奥行1000mm
TSA-2200□-W 幅2000×高さ1100×奥行1000mm
当社標準の冷熱衝撃試験器と同じ計装を用いていますので、新たに操作を覚える必要はありません。
大型器ゆえに、問題となるのはその大きさからくる設置場所及び搬入の問題です。当器は、機器の大きさを最小限にとどめるべく余分な出っ張りを極力押さえた設計となっています。また、搬入の作業性を考慮して分割構造としています。更には、背面より冷凍機へのアクセスが可能で、メンテナンス性にも優れています。
バッテリーモジュール等は、試料が大きくなるため、また多く搭載可能なため、試料重量は重くなります。
当装置は、そのような試料の出し入れも簡単にできるように、様々な工夫がなされています。
二次電池や燃料電池など、発ガスや燃焼の可能性がある試料への安全装置を装備できます。
代表的な装備
※充放電試験で運用される場合は、必ず安全装備を搭載してください。
※Li-ionバッテリーパックやLi-ionバッテリーモジュールを試料とする場合は、必ず安全装備を搭載してください。
型式 | TSA-1100S-W | TSA-1650S-W | TSA-2200S-W | TSA-1100H-W | TSA-1650H-W | TSA-2200H-W |
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方式 | ダンパー切替えによる2ゾーン方式(3ゾーンはオプション) | |||||
高温さらし温度範囲 | +60℃~+150℃ | +60℃~+180℃ | ||||
低温さらし温度範囲 | -50℃~-10℃ | -60℃~-10℃ | ||||
高温槽予熱温度上限 | +180℃ | +200℃ | ||||
高温槽温度上昇時間 | 常温から+180℃まで40分以内 | 常温から+200℃まで30分以内 | ||||
低温槽予冷温度下限 | -65℃ | -75℃ | ||||
低温槽温度下降時間 | 常温から-65℃まで150分以内 | 常温から -75℃まで 150分以内 | 常温から -75℃まで 80分以内 | 常温から -75℃ 90分以内 | ||
温度復帰時間 |
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試料(鉄kg) | 50kg | 100kg | 100kg | 50kg | 100kg | 100kg |
テストエリア | W1000mm H1100mm D1000mm | W1500mm H1100mm D1000mm | W2000mm H1100mm D1000mm | W1000mm H1100mm D1000mm | W1500mm H1100mm D1000mm | W2000mm H1100mm D1000mm |
外法 | W2120mm H1990mm D2883mm | W2620mm H1990mm D2883mm | W3120mm H1990mm D2972mm | W2120mm H1990mm D2883mm | W2620mm H1990mm D2883mm | W3120mm H1990mm D2972mm |
重量 | 約3,400kg | 約3,700kg | 約3,900kg | 約3500kg | 約4200kg | 約4300kg |
電源電圧 | AC200V 3φ 3W 50/60Hz | |||||
最大電流値(A) | 125 | 180 | 198 | 172 | 270 | 310 |
冷却水量 (水温25℃)L/hr | 1540 | 2400 | 2400 | 2400 | 4800 | 4800 |
冷却水量 (水温32℃)L/hr | 2800 | 4440 | 4440 | 4440 | 8880 | 8880 |
配管接続口径 | 32A | 32A | 32A | 32A | 50A | 50A |
※上記の仕様以外の製品の仕様につきましては、お客様の試験条件のご要望合わせた最適な提案をさせて頂きます。弊社営業までお問い合わせください。
※ヒートショック,サーマルショックの試験は当該装置で対応します。勾配運転(レート制御)を要求される場合は、ハイレートチャンバーをご検討下さい。
・大型冷熱衝撃装置+LLC循環装置 | ||
・‐40℃⇔+85℃ | テストエリア復帰時間5分/さらし時間30分 | |
・+30℃⇔+200℃ | テストエリア復帰時間5分 | 試料:車載エンジン周辺の熱交換器 |
・-30℃⇔+110℃ | テストエリア復帰時間5分/さらし時間60分 | 試料:車載エンジン周辺カバー |
※その他試験規格対応,システム機器との連動、JASO D014など、自動車部品に関する規格への対応に関しましては、弊社営業までお問い合せください。
※導体抵抗評価システム(AMR)の他、各種機器との連動につきましては、弊社営業までお問い合わせください。特に、Li-ion電池などの評価では、弊社の実績から最適なご提案をいたします。
※振動発生機との連動も対応可能です。当社営業までお問い合わせください。